007ジェームズ・ボンドの車を持っていた男

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「007は二度死ぬ」




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ゴールドフィンガー
ボンドカーを持っていた商社マン


007 ジェームズ・ボンド
ある商社マンがロンドンからニューヨークへ転勤になった。横横の転勤であった。
通常海外子会社に出向(転勤)する場合は日本を中心として行ったり来たりする。
例えば A国に数年間駐在(出向して現地に住むこと)した後には日本へ帰るのが普通である。
人によっては日本に数年間滞在した後に 再度外国の子会社、関連会社に転勤(出向)することがある。
しかし、余り数は多くはないが日本に戻らずにA国で駐在が終わった後で更に第三国に転勤になる人がいる。
このような 移動のことを「横横の転勤」という。


特に商社マンは「外国にいてなんぼ」の世界だから外国に適応性があると判断されると横横どころか横横横転勤をする人がかなりいる。 それは商社だけに限らない、メーカーの場合もあれば、金融、銀行でも同じようなケースは多くはないがある。
かく言う私の場合は物流の会社で働いていたが横浜→バンコック(4年)→横浜(3ヶ月)→ロスアンゼルス(2年)→ニューヨーク(6年半) →ドイツ(5年)→ニューヨーク(8年)というように横横横横横の転勤をした。そのため通算の外国暮らしは25年を優に超えることとなった。

さて、その商社マンはロンドンに駐在している時に中古車を買った。何を買ったかというとアストン・マーチンである。 007ゴールドフィンガーで使われたアストンマーチンDB5である。
2010年にジェームズ・ボンドが使った実物がオークションにかけられて3億7000万円で落札された。 残念ながらその商社マンがロンドンにいた80年代には実車は売りに出なかった。仮にオークションが有ったら彼が買ったかどうかは 別の話である。

映画「ゴールドフィンガー」から
 
同型のDB5を買ったのであった。そしてニューヨークへ転勤辞令が出た。
やっと買った「Bond Car」を手放すには忍びなくニューヨークへ持ってくることを決めて運送会社に頼んでシッピングをした。

引越し荷物を持ってくるというので通関、配達等を私が担当することになった。

相手:「引越し荷物以外に車を運んでくるのだが・・・」
私:「えっ? 車を・・・? 持ってくる?」(しばし絶句)
私:「もしも、間に合うなら止めたほうが良いです。通関手続き他に大変な金が掛かります。」
相手:「どれくらい?」
私:「想像もつかない金となります」
相手:「困ったなあ、せっかく買ったボンドカーなんだけど・・・」
私:「『ボンドカー?』余り聞かない名前だけどローバーかなんかですか?」
相手:「ジェームズ・ボンドのボンドですよ」
私:「スリーボンドというのは良く聞きますが(笑)、それと何か関係がありますか?」
007ジェームズ・ボンドなら私でなくても誰でも知っている名前であるが、まさか、本当に007とは想像だにしていない。

相手:「007のジェームズ・ボンドですよ」
ここまで聞いて、それはどえらい事だと認識した。
相手:「船がもう出ているのでU-ターンも取り消しもできない」

外交官とか大使館関係者が車を持ってくる場合はともかく、民間人がアメリカに車を持ってくることがいかにどえらい事かは別ページで見てもらう としてここでは省く。別ページはここをクリック


私:「発送してしまった以上ニューヨークに着いたらとりあえず通関をしましょう」
しかし、その通関と言っても簡単ではない。
まず、車を輸入するのに100%(当時)の関税が掛かる。
アメリカの道交法に適応させるための改造が必要となる。右ハンドルは左に付け替えなければならない。
ハンドルを右から左へ付け替える?不可能・・・。
「そんな馬鹿な?」と言ってもダメ。「嫌なら原産地へ戻せ」と言われて終わりになる。
「ああ、そうですか」と言えるほど事は簡単ではない。
色々と思案の末、取り得る「一番の方法」はカルネ通関(一時通過通関)の方法であった。
これは車に限らず、商品見本、と言っても小はビデオやテレビから大は数億円もする工作機械や色々なものがある。それらを販売目的ではなく 商品見本市(メッセ、トレードフェア)に展示するために「一時的」に輸入できる制度がある。 販売目的ではないのでいちいち高い関税を払うのは困る。従って保証金を積んで免税で一時臨時輸入ができるのである。
これがカルネと言われる「一時通過通関」である。 通過というからには入ってから出なければならない。


映画「ゴールドフィンガー」から

その期限は通常1年間である。
それで通関をするにしてもBondを積まなければならない。これはJames Bondのボンドではなく、「保証金」のことである。 もしもカルネ通関をしたものを期限以内にアメリカ国外に持ち出さない(輸出)場合にはその物品を国内消費したものと見なして 関税の代わりとして没収(取られる)ことになる。
関税相当額を保証金として積むのは大変である。
このアストンマーチンの場合は当時の円貨で80万円相当の保証金が必要となった。
この保証金は銀行が保証をすれば良いので実際に金を動かさなくても、銀行が「保証金を預かっているという信用状」を税関当局に提出する ことで手続きもできる。銀行にコネがあればそのようなことも可能である。
しかし、車の場合期限が切れたら車検が通らないのでそのまま乗ることは不可能となる。まあ、どこかに飾って置くために所有するならそれも 可能ではあるが、ボンドはそのまま取り上げとなってしまう。この場合は実際に金が動くことになる。銀行としては本人に請求をするからで ある。結果として高い飾り物となる。
もちろんのこと80万円ですべてが済むというものではなく一般の通関手続きをするためのカスブロ(カスタムス・ブローカー)の手数料、 港からの運送費用等のもろもろの経費が20万円ほど掛かった。
通関が無事終わり本人に車を引き渡す時が来た。
私:「ちょっとでいいですからエンジンルームを見せてもらえますか?」
相手:「どうぞ」
と言って、ボンネットを開けた。
私:「1、2、3、4、5・・・」と数える。
そこに収まっていたのは「直列6気筒」のエンジンであった。最近の車は「V6」が多いのでエンジンはさほど大きくは 見えないが、直列6気筒となると単純にエンジンの長さが2倍になる訳でその分大きく(長く)見えるのである。
私:「すげえ、こんなの見たことない」(驚き)

映画「ゴールドフィンガー」
金持ちならばこのようなカルネ通関をすれば一年間限定で日本の車をアメリカに持ってきて乗ることも可能である。
日本での輸出通関、海上運賃、アメリカでの輸入手続き、ボンド(保証金)の積立て、その他諸々の費用が別途かかることを覚悟して置かなければならない。
さて、この商社マンのアストンマーチンがその後どうなったか?
残念ながら輸出のほうは私はタッチしませんでした。
アメリカのどこかで展示されているか、どこかのガレージに眠っているか、スクラップになってしまったか、全く分かりません。
でも、気になりますよね・・・。

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