現在はリムジンの運転手もしている。自前のお客さんの仕事以外にNJ大手のリモ会社の運転手もしている。
7月半ばのある日のこと最初のお客さんはSaddle Riverという町に住む人だった。
家の敷地は2エーカー(8000平米)の敷地にうっそうと樹木が茂っているのがサドルリバーという町である。その家には
ガレージが6つ付いていた。普通の家(50万ドルー100万ドル)でもガレージは2台分がアメリカの平均であるが、その
家のガレージは6つ付いていた。「これはただ者の家ではない・・・」とすぐ分かる。 推定であるが4−5憶円くらいの家だった。 が、お客さんはいたって気さくな人だった。
まだ、60歳になったかどうかの人だったが、聞けば「2000年にリタイアした」という話だった。「その若さでリタイアでは自営業でもしているのか」聞いてみたが、「仕事はもうしていない」という返事。ならば何を?と聞いたら「ゴルフ以外はしてない」という答え。「年に200回はゴルフをする」という話で「ウィークデーのみゴルフをする」そうである。週末は混むからしないという
話をしていた。「ゴルフ以外にも何かすることがあるでしょう。趣味とか・・・」と聞いたら、「何もしていない」と言っていた。
家ではテレビを見るだけだそうだ。「それじゃあ退屈でしょう?」と聞いても、「退屈はしていない」という答え。色々と水を
向けてみたがそれ以外の話はなかった。 年間200回のゴルフがなぜできるかというと「春から夏場はNJで、秋冬はフロリダの家に行って住みそこでゴルフをしている」というからくりがある。
「ガレージが6つもある家は初めて見た」と私が言い、「全部車が入っているのか」と聞いたところ「9台ある」という答え。
3つのガレージは2台ずつ入るので9台の車が入るという計算になる。
「うちの会社にはロールスロイスもあるからたまにはオーダーしてください」と言ったら「持ってるからいいよ」という返事。
「ベントレーだが」ということだったが、それ以外にも60年代のコルベット、ポルシェ、ベンツ、フェラーリも持っているという
話をしていた。それだけ聞くと「リタイアする前は何をしていたのか」とは聞けなくなってしまった。
リムジンの料金には最初から15−20%のチップが込みになっているが、このような人たちは別に「$20.00」のチップ
をくれるのが一般的である。
その仕事が終わったら会社から「一旦会社に戻って車をVANに取り替えてくれ」という連絡が入ったので会社に行って
VANに乗り換えてニューワーク空港に行った。4人家族がハワイのバケーションから帰って来たところであった。
リンカーンのタウンカーに4人が乗れないことはないが後席に3人座るのはせっかくのリムジンの乗り心地が悪くなる
ので人によっては大きいVANを要求する人もいる。当然のことながら料金はリンカーンのセダンの1.5倍くらいになる。