
Jonas Brothers, 一番右が Kevin Jonas
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そのお客さんを空港から15分くらいの近距離に送ったあとで又会社から連絡が入り「もう一度車を取り替えてくれ」という
ことになった。「めんどくさい話だな」と思いつつ会社にもどると「SUVを持っていってくれ」という話だった。このSUVという
のはブッシュ大統領が良く乗っていたシボレーのSUVと同じ型である。 もっとも大統領のSUVは防弾ガラス付きのSUVだが普通の場合は防弾ガラスなど付いていない。
行先はジャイアンツスタジアムの隣のコンチネンタルアリーナで、アイスケート場にも使える多目的施設でコンサートなど
もできるところである。日本で言えばさしずめ武道館みたいなものである。以前フランク・シナトラのショーなどもここで開催
されたことを知っている。
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で、アリーナに着いたところ「迎えの車はあそこの駐車場で待つように」と整理の人間に指示されたのでそこへ行って待機
することにした。 指定の時間までまだ30分余ある。駐車場は満杯。一番隅っこに場所見つけて駐車した。 すぐに隣に別の車が止まった。
私:「参っちゃうね。こんなに車があったらお客さんをどうやって見つけるか分からないよ・・・」と隣の車の人に話しかける。
相手:「こんな時に携帯電話が非常に有り難い」とはその人の弁。
私:「全くそのとおり」と携帯の有り難さを実感。
私:「誰が何をやっているのか知らないが凄い車の数だねえ」
相手:「今日はJonas Brothersのコンサートだよ」
私:「ジョナ? ジョナ・ブラ?」
相手:「Jonas Brothers, 知らないの?」
私:「初耳だ。 何それ?」
相手:「あんたどこに住んでいるんだ?」
私:「このアリーナと同じバーゲンカウンティーだけど・・・」
相手:「世界的に有名なグループ歌手で兄弟でやってる。でも若い女の子だけに人気があるんだ。僕も娘に頼まれて送り迎えをしているところだ。」
私:「あっ、そう? 私のお客さんは4人と聞いているからNJの田舎から娘に頼まれて来た人だろうね」
と雑談をしていたところ会社から連絡が入り「フランク!ステージの裏口に回ってくれ、警備の人間が駐車場に行くからその
者に言えば道を案内してくれる」という話だった。
雑談相手に「まだ、ショーは終わってないはずだけど途中で帰る人みたいだ。で、お声が掛かったから先に行くね」と言って分かれた。
警備の人間の指示通りに行くとそこはステージのすぐ裏(ステージも見える)の関係者の出入り口だった。
ステージの騒音(私には騒音だった)と若い娘達がキャーキャー言っているのが聞こえた。
10:40(PM)頃ショーが終わったのが分かった。
ほんの2−3分してTシャツに汗がしみ出ている若者と若い娘が私の車の後部座席に乗り込んだ。 私の横の席には男が一人「俺はここに乗る」と言って乗り込んできた。 後ろに4人乗れるのに何を好き好んで後ろに二人、前に一人乗るのかと思った。
隣に乗った人に「4人と聞いているけど」と聞いたら「これで終わり。すぐ車を出してくれ」という話。
地下のステージ裏から地上にでたら「キャーキャー」という声。
「なにこれ?」という感じであったが車を走らせる。
後ろの若い男女はなにやら色々な話をしていた。
しばらくして後ろの若者が前席に座った男に「行く途中でダイナー(日本で言うところのファミレス)に寄って何か食べたいのだけど・・・」と言った。
男(40歳前後)の返事は「Yes,Sir」であった。 彼よりずっと若い若者(Kid)に何で「Yes,Sir」 なの?と思った。
が、その若者とはKevin Jonasであったのである。若い娘さんはKevinのフィアンセだった。
しばらく走ってダイナーに着いたところで「いきなりダイナーなんかに入って行ってお客さんにハートアタック(心臓発作)なんか起こさせないでね」と私が言うと二人とも「ははは・・・」と笑っていた。
1時間ほど食事をしてから更に30-40分走ったところの家まで送った。
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翌日、我が家の娘(高三)に聞いてみた。
私:「Kevin Jonas って知ってる?」
娘:「え?Jonas Brothersを見たの?」
私:「見たというかお父さんの車に乗ったよ」
娘:「えー、マジ?」
私:「そうさ、話もしたよ」
娘:「キャー、うっそうお! すぐ友達に電話しよう」
私:「キャーはないだろう?」
娘:「サインもらった?」
私:「もらうわけないだろ」
娘:「あー残念」
私:「でも、落し物でKevinのタオル一枚とフィアンセのボールペンが車内に落ちていた」
娘:「わあー、サイン一枚$100、タオルはKevinのDNAが付いてるから$100、ボールペンはフィアンセの指紋があるだろうから$20」
私:「でもさ、本人達に返したよ」
娘:「あー、もったいない」
私:「お父さんはプロだよ。人の落し物、例え1ドル札だってネコババはしないよ」
娘:「でも、家まで行ったんでしょう? 住所教えて・・・」
私:「お父さんはプロだよ。住所は知っているけど教えない。守秘義務ってのがあるからね。(本当はそんなの無い)」
娘:「う〜ん!!!(絶句) ケチ〜!」