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一般のアメリカ人の世界観
「ド田舎」に住む人が多い合衆国
ルック・イースト(Look East)という有名な言葉ある。
これは確か、マハティール(マレーシア)元首相の言った有名な言葉である。
言い換えれば「日本を見よ、学べよ」という意味の言葉で「努力をしよう」ということを国民に呼びかけた言葉である。
ともすれば資源に恵まれ、南国のマレーシア国民はのんびりムードで平穏無事に暮らしているところ先々を案じたマハティール氏が
国民に奮起を促すために使った言葉である。
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日本はアジアの東の果ての国、極東とも言われる。
これは中世のヨーロッパ諸国から見た場合の話であり、アメリカから見れば日本もアジアも「西洋」にある国となる。
アメリカにしてみれば東洋はヨーロッパであり、西洋がアジアとなる。地球上の位置関係が全く逆の位置にあるから見方も逆に
なるのはしょうがないだろう。
しかし、ヨーロッパ諸国が使う「東洋」(East又はFar East)を東アジアを呼ぶ呼称として使っている。
それはそれとして、まず日本人だが、幕末の鎖国開放から明治の文明開化と続いて欧州の文化や風習を積極的に取り入れ西洋化が
始まったのはご存知のとおり。
その後日露戦争、日中戦争、太平洋戦争等を経て現在に至るが特に太平洋戦争後は「加工貿易」の
名が示すとおり積極的に外国から資源を輸入し製品を造りそしてそれを輸出する外国貿易を推し進めていった。そのためかどうかは
ともかく日本人の世界観は大変に広い(知識が多い)。
それは常に諸外国の情報を入手する必要もあるだろうがビジネスを通じて
自然とそのような情報が入ってくるという事情もある。
反面、諸外国、特にアメリカの場合はどうかというと、3億人の人口のうち政治家とか実業家とか極めてわずかの人々は「世界観」を
持って仕事にビジネスに日々考え動き回っている。
しかし、国民の90%、いや95%といっても良いだろう、大多数の国民はアジアの
ことなどほとんど知らないに等しいし、さほど関心が無い。
それはアメリカそのものが「世界の中心」という漠然とした考え方があるためである。
日本の場合は
トヨタでも日産でもパナソニックでも製品の海外輸出無しでは現在の会社の存続すら有り得ないと言えるし、そのような製品を
海外に輸出しているその他の企業とその企業に関係する会社の社員及び家族、又下請け企業に働く社員、従業員、その家族を含めると
かなりの数の国民が直接的・間接的に外国に関係しているといえる。
国民の4-5割がそのような関係にあると言っても良い
のではないだろうか。
だから、外国に関する認識度が高いと言える。
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さて、アメリカにおける「アジア」とはダントツで知名度が高いのは日本で、その次に韓国、中国、香港(昔の)、シンガポール、インドと続く
のが普通である。
しかし、インドの次となるとかなり危なっかしく、しばらく考えないと次の国名が出てこないのが一般国民の知識と言っても
的外れではない。
ダントツの日本は良しとして、その日本に関して何を知っているかとなるとこれがまた問題となる。
東京、大阪、京都くらいの地名は出て
くるがその後がない。「あと何か知っていることないか」と問えば「寿司、刺身」と続くのが普通だ。その次は自動車メーカーの名前が2つか
3つ出てくる。あとはしばらく考えないと続きが出てこない。
昔は「フジヤマ、ゲイシャ」だったが
現在はそのフジヤマもゲイシャも日本の代名詞にはならない。世代交代が続いているためである。
つまり、アメリカの立場としては一般国民のレベルではアジアのことなど考えなくても人生に何の支障もなく、父母の口から聞くこともない。
仕事にも別に関係はない。
観光に行って見ようなどという考えもないのである。有るとすればそれはヨーロッパが先。
ものづくりをしている会社でも20-30年ほど前までは向こう三軒両隣ではないが州境が接している隣の州に物を売ると言う発想は
あったらしいが、一部の大企業(自動車メーカー等)を除いて東海岸の会社が西海岸に物を売るという発想すらなかったと言われている。
マーケット(市場)が大きいのと外国勢の攻勢が無かったからそれでビジネスが成り立っていた。
3億人といえば現在のEU加盟国の
総人口よりは少ないとは言えども、ドイツ、フランス、イタリア、イギリス、スペインの総人口を足した数より多いわけだから
日本やヨーロッパの意識で「外国へ輸出」と言える場合でも「国内移出」ということになる。
つまり、外国を見る必要もなければ、考える必要もないのが一般国民レベルである。
一般企業についても同じような発想があったからあっという間に外国勢にマーケットを奪われてしまい、古くは繊維産業(60-70年代)、
テレビ産業(70-80年代)、カメラ(80年代)、ビデオデッキ(80-90年代)とどんどん外国j勢にマーケットを奪われ国内生産
は撤退していった。
2000年代になると自動車がその矢面に立たされているのはご存知のとおり。
残るのは何か?というと農産品、医薬品、航空宇宙産業(ハイテク技術)、軍需産業(技術開発)、そして各種イノベーション
(発明、研究、開発)くらいに集約されて
いくであろう。
金融産業がこけたのは誰もが知る事実であるが、これは時期が来ればいずれまた復活する。
最後にアメリカ国民の半数以上の国民は日本流に言えば「ど田舎」に住んでいる。
ど田舎とは、大都市(ニューヨーク、シカゴ、ロスアンゼルス、ダラス、
アトランタ、サンフランシスコなど等)のすぐ隣(郊外)は「ど田舎」といっても良い。
ほとんどの町は日本で言えば地方の人口1−2万人の町の景観に似ていると思えば良い。
人口は日本の3倍ほどしかいないのに国土面積は25倍も有る。
つまり、一部の大都市を除くと田舎ばかりで出来ているのである。
極端な例を挙げればワイオミング州というのが西部にある。
州の人口は55万人弱である。しかし、その面積は25万平方キロもある。
日本で人口の一番少ない件は鳥取県で58万人が住む。それでもワイオミング州の人口よりも3万人多い。
鳥取県の面積は3500平方キロである。しかし、ほぼ同じ人口を抱えるワイオミング州の面積はその70倍以上ある。
鳥取県の皆さん、あなたの家屋敷が大きいか小さいかは分かりませんが、ワイオミング州の人はあなたの家屋敷か田畑の70倍の大きさ
があてがわれていると聞いたらどう感じますか?
単純に「大きくていいな」と思いますか、それとも「そんな広い土地は管理しきれない」と思いますか(笑)。
田舎どころが「無人地帯」と言っても良いくらいの「想像を絶する超・超・ド田舎」なのです。
日本の人口を上回る、国民の半分以上がこのような「ド田舎」に住んでいると言っても言い過ぎでないのがアメリカ合衆国なのです。
大半のアメリカ人はそのような田舎に住み平凡な暮らしをしているのです。
ニューヨーク、シカゴ、ロスアンゼルス、サンフランシスコ、ダラス、アトランタ、マイアミなどは例外中の例外なのです。
アメリカ人を見たら「田舎者と思え!」(笑)。
しかし、そのような田舎から日本に行く人が出るとは思わないので、日本まで行くアメリカ人は都会人が多いとも言える。
そういう所に住んでいる人がいきなり「Tokyo」なんかに来たら「びっくらこいて腰を抜かす」かも知れない。
彼らの人生観も変わるだろう。「アメリカより凄ーい!」と。
中国やインドに行ったらめったやたらと人が多いだけに驚くだろうが、「近代文明と人口のバランスの取れた日本」には更に
驚くだろう。
昔、10-20年前と比べたら飛行機の切符はかなり安い(円高のお陰もあるが)、ビジット・ジャパン
ではないがビジネスでもプライベートでも関係する人をこの際アメリカから日本に招待してみたらどうだろうか。
マーケットの株は続落だが貴方の株は上がること請け合いだ。
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