ワールド トレード センターの朝

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ワールド トレード センター事件の朝

その日は家を08:00頃に出た。
ニューヨーク市のブルックリンでの09:30AMのアポがあったためである。
家はバーゲンカウンティーの最北部に有ったのでパリセイド・パークウェイを走ってフォーリーでジョージワシントン・ブリッジを渡ってマンハッタンの最北部でニューヨーク市に入る。
朝の運転は常にニュース番組を聴きながら走る。交通渋滞がキツイので交通情報を聞きながら幾つかのルートのうち最善のルートを選ぶためである。 いつもながらの渋滞があり橋を渡りきりI-95号線をまたぐようにしてアパートが建つ場所に来た時は9時ちょっと前になっていた。

ラジオのニュースが言い出した。「ワールドトレードセンターの二つのビルのうちの一つに飛行機が衝突した。」 目撃者情報によると「セスナみたいな飛行機がビルの上層部に衝突し煙が出ている。」と電話のインタビューの声がそれを伝えている。
おかしいなこんな朝早くあの辺を飛行機が飛ぶかな?と思いつつもニュースを聞いていた。特別な驚きは感じなかった。 ハドソン川の上空は観光ヘリや空港送迎用のヘリが良く飛ぶのでそれに混じってセスナが飛んでも別に驚くことではない。
誰かが操縦ミスでもしてぶつかったのだろう、くらいに思った。 飛行機を操縦中に体調を崩す(心臓麻痺とか脳卒中とか)パイロットがいることは時たまニュースに出るのでそのようなケースが発生したのであろう、くらいに考える人も多いと思う。
今日のアポのある現場はブルックリンなのでワールドトレードセンターとはイーストリバーを挟んでブルックリンブリッジを渡る目と鼻の先の場所であったので車はその方向に向って進む。
I-87に乗り換えてヤンキースタジアムの前を通ってトライボローブリッジを渡りクウィーンズを通りブルックリンに入るコースを選んで走っていた。
ラジオのニュースアナウンサーの声が急に大きく叫ぶようになった。「更に、もう一機の飛行機が今度はサウスタワー(南側ビル)ビルに衝突した模様です。」 「これは偶然でしょうか、それとも事件でしょうか?」というようなことを言い出した。
「今度は大きな飛行機が衝突し、ノースタワーもサウスタワーももうもうと煙を上げており火災になっているようだ」と言い続けている。
この時点でニューヨークの全ての人がことの異常さ、重大さを認識したに違いない。 「これは単なる事故ではない、 何か大変なことが起こっている」と考えるようになったのは私だけではなかったろう。
5分ほど走るとトライボローブリッジを渡ることになるが、その橋の上からワールドトレードセンターが見えることは過去に何度も その橋を通っているので知っていた。
料金所で料金を払って前に進み始めると右手にマンハッタンの摩天楼が見えてくる。そのまま前進し橋が左にカーブを切るところまで くると前方にダウンタウンのワールドトレードセンターのビルが見えはじめる。 410mの高さのツインタワー(二棟のビル) がもうもうと煙をあげ、その煙は右から左(西から東)に長い帯となってブルックリン上空に向って漂っていた。

その時、車窓から撮った写真
「これはただごとではない。間違いなく事件だ・・・」と鳥肌がたった。
話は古くなるが、1986年スペースシャトルのチャレンジャーが空中爆発事故を起こしたときもその事故は全米の人を驚かせた。
その日、私は営業でロスアンゼルスのダウンタウンへ向うべく高速道路を走っていたが事故のニュースを聞いて車をUターンさせて家に戻り、 事故のニュースをビデオ録画したことがあったが、その日はアポは無かったのでそれができたが、 今回はアポがあるためUターンはしなかった。
この二機目の飛行機が衝突じた直後にマンハッタンと西側のニュージャージー州、東側のロングアイランド等を結ぶ全ての橋やトンネルが 「通行止め」となったが自分の車は幸い時間的にその直前を走っていたため通行止めには遭わなかった。
クウィーンズ、ブルックリン側の道路はいつもどおりでほぼ順調に走ることができた。
09:25AMにお客さんの家に到着した。「時間通り、遅刻なし」だった。

ニュージャージーからマンハッタンに入る道路はいつも極端な渋滞に苦しめられる。
自宅からエンパイアーステートビルまで土日の早朝なら25分ほどの距離であるが、普段のウィークデーは1時間から1時間半も掛かる。 1年間のうちのアポは何十回とあるが、決して遅刻をしたことが無いのが自分の自慢でもあった。

ちなみにこの同じ日に一台のトラックが同じお客さんの家に向っていたが、そのトラックがお客さんの家に到着したのは午後3時であった。 5時間半の遅刻であった。

この日のアポは日本に帰国する家族の引越荷物の搬出作業のためであった。
お客さんの家に着いて 「ニューヨークで大変なことが起こっています。ワールドトレードセンターが燃えています。しかも、ビルが二つともです・・・」とお客さんに告げると相手はきょとんとしていた。
「テレビはありませんか?」と聞く。 「引越をするので友人にあげるためにケーブルなどは全て外して有ります」という返事だった。
「出して、つなぎ直してニュースを見ましょう」と言い、テレビをセットする。 ニュースはもうもうと火の手の上がるツインタワーを映し出していたのを見てお客さんもことの重大さを認識したようだ。
我々はテレビに釘付けになって見守った。
これ以降は全米の各州の人、日本を始めとした外国の人が見たテレビと同じであるので省略する。

さて、引越の荷物を搬出しなければならないが1時間たっても、2時間たってもトラックが来ない。ニュースでは「マンハッタンに通じる道路はすべて封鎖された」と言っていたのでトラックがいつ来るかは分からないが待つしかなかった。
今と違い誰でも携帯電話を持っている時代ではない。業務用でも携帯電話を持たない人が多かったのでトラック会社は「ドライバーと連絡が付かない」というだけだった。
かくしてトラックが到着したのは午後の3時であった。実に5時間半が経過していた。トラックは30-40マイルの回り道をしたが、行く先々で交通渋滞があり思うように走れなかったのがその理由であった。
私は彼らより5-10分早くジョージワシントンブリッジを渡っていたので「道路封鎖」に遭わずにすんだ。


仕事が終わったのは午後8時を過ぎていた。
問題は「帰り道はどうだろう?」 道路の封鎖が続いていればいつ家に帰れるか分からない。 しかし、それは分からないので「来た道を戻ろう」と決めてお客さんの家を出発したのは午後の8時半頃であった。
幸いなことに道路の封鎖は解除されていた。しかし、車は一台も高速道路上を走っていなかった。
いつも渋滞に苦しめられているのでたまにはガラガラに空いている高速を走るのも良いが急に不安になる。
「自分は封鎖されている道路の中間を走っているのではないか?」
「もしかして、一通の高速を逆走しているのではないか?」
「この先で封鎖、行き止まりだったらどうしよう?」 など等・・・。
しかし、結果はそのいずれでもなくあっという間にニュージャージーに戻って来ることができた。
20年以上当地に住んでおり、毎日車に乗っているがあれだけ高速道路が空いていたのは後にも先にもあの時だけだった。

最後に、ワールドトレードセンターの事件というとあのツインタワーが崩れただけと思っている人が多いですが、トレードセンター内には 他に5棟のビルがあり合計で7棟のビルが全部崩れて使えなくなってしまったのです。

1WTC:ノースタワー(110階建て) 高さ屋上417m、最頂部528m、完全崩壊
2WTC:サウスタワー(110階建て) 高さ屋上417m、完全崩壊
3WTC:マリオットホテル(22階建て)2WTC崩壊により半壊、1WTC崩壊でほぼ全壊
4WTC:オフィスビル(9階建て)2WTC崩壊によりほぼ全壊
5WTC:オフィスビル(9階建て)9階から3階まで両タワー崩壊によりほぼ全壊
6WTC:合衆国関税局(7階建て)ほぼ全壊
7WTC:オフィスビル(47階建て) テロ発生8時間後に完全崩壊

後日談だが、左の欄で紹介している「DVDニューヨーク」は2006年に制作、販売開始したものであるが、マンハッタン内でロケ中に エンパイアステートビルの写真を車から撮っていたところ警察のパトカーに車を停められた。
ポリス:「何をしている?」
私:「見れば分かるだろう、エンパイアの写真を撮っているんだ!」
ポリス:「理由は何だ?」
私:「俺はビデオ会社の社長兼カメラマンをやっているんだ」
ポリス:「証拠はあるか?」
私:「これがビジネスカード(名刺)だ」
ポリス:「ちょっと待て!」
結局、車の保険証と運転免許を見せろとなり、ポリスはパトカーの中で「裏づけ」を取るまで十数分待たされることになった。
2006年の段階(事件からもう5年も経ってる)でもこのような警戒態勢がしかれていたのである。
この頃歌手の藤圭子は4千数百万円(四十二万㌦)の現金を持ってJFK空港で飛行機に乗ろうとして当局から多額の金が麻薬取引に関係しているのではないと嫌疑をかけられて没収されるという大トラブルとなっていたのも後で知った話である。


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